終活フェアに参加した終活情報のまとめ

人生を悔いなく終わるためには

52歳にして新たな人生を始めようとしている私ですが、最近心の変化を感じています。それは今まで自分の過去を振り返り、そしてこれからのことを考える心に余裕がなかったのですが、なぜか最近自分を見つめ直したいという気持ちになっているからです。
具体的にいうと自分の人生の最後はどうなるのかな?と考えることです。

私は職業柄今まで多くの人の最期をみてきました。人生の終わり方には人それぞれの思いがあるとは思いますが、残された家族への負担をなるべくかけたくないと思う気持ちは多くの人が考えているのではないでしょうか?

今日はそんな私の気持ちを考えるためにも良いなと思って参加してみた終活フェアについて書いてみたいと思います。

終活とは

いざという時に慌てないため、自分の思いや意志を伝えること、そして残された時間をより楽しく生きていくためにどのように考えたら良いのかなどを活動することです。
私は最初「終活」というこの言葉に少し暗いイメージを持っていました。しかし人が避けては通ることのできない最後のために、今を大切にして、楽しく生きていくために活動すると考えれば明るいイメージを持てるのかもしれません。

終活フェアin三島(親子で考えよう!これからのこと)

今回行った終活フェアin三島では商工会議所に各業者さんの展示が多数出展されていて、その紹介・説明・無料相談を受けることができ、そして無料体験コーナーにてはメイクアップ、入棺体験、高齢者専門の宅配弁当の試食などもできました。
思ったより多くの人が来ていましたが、私の年齢(52歳)はまだ終活活動に興味がない人が多いのでしょうか?ほとんど見られず、やはり70代から80代の方が多かったように思われました。そして皆さん熱心に各業者さんを周り話を聞いていました。私も各業者さんのパンフレットを頂き、説明を聞いてきました。

シニア向けファッションショー開催

今日の催しにシニア向けファッションショーもありました。
皆さん楽しそうにみていました。
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終活に役立つ講座に参加

このフェアには終活に関する講座もあったため参加してみました。その講座を聞き自分自身が考え、思ったことを書いてみましたので、よかったらみてくださいね。

講座の目次

  1. エンディングノートの書き方講座
  2. 相続で困らないために
  3. 老後の「住まい」…大丈夫?
  4. 自宅介護と介護施設のお話
  5. いまどきの葬儀事情

エンディングノートの書き方講座

エンディングノートとは、自分の歩んできた過去、そして自分の意志を知ってもらうために書く家族への最後のメッセージです。
エンディングノートには決まった形式があるわけではないでしょうが、この講座で配布されたエンディングノートはいろいろな項目に分かれていました。

エンディングノートの各項目

  • 私のこと
  • 私の歴史
  • 懐かしい自分
  • 愛する人達との出会い
  • 私の家系図
  • 家族・親類の住所録
  • 健康のこと
  • 葬儀のこと
  • お墓・法事のこと
  • 財産のこと
  • 遺言のこと
  • 保険のこと
  • 家族・親類へのメッセージ
  • 友人・知人・お世話になった方々へのメッセージ
  • あの頃の私
  • これからはこんな風に楽しく過ごしたい

私はその中身を見て「こんなにいろいろなことが書いてあったら、家族は助かるだろうな」と思ったのです。

私はよく家族に話すことがあります。それは、私に延命治療が必要になったとき延命治療はしないでほしいということです。
口で伝えてあっても、その場になったら家族は悩み、苦しみます。そんなとき、このノートを見てくれれば家族も少しは気持ちが楽になるのではないかと思いました。

そして人との付き合い、その連絡先、自分の葬儀に関する気持ちなどが家族に明確に伝えることができるのでとても必要性があるものだと思いました。
でも私がこのノートを書くのはいつが良いのだろうとも思ったのです。まだ少し早いのかな?とも思います。なぜなら今気持ちを書いてもその気持ちが変わってしまうこともあるのではないかと思うからです。
そこで私は決まった形のものを使わず、自分なりのエンディングノート(日記のような形)を作ってみようかと思っています。

相続で困らないために

相続とは
亡くなった人の財産上の権利・義務を家族などの相続人が受け継ぐことをいいます。
その相続が争続になることがあります。

争続になりやすいケース

  • 先妻の子がいる場合
  • 子供がいない場合
  • 誰があとを継ぐか決まっていない場合
  • 二次相続(相続人が孫等になっている場合)
  • 兄弟で財産を共有で所有している場合

いろいろなケースがあると思いますが、争いになることが予想されるのであればそれを防ぐことができるように事前に考えなければ大切な家族に亀裂が入ってしまいます。
この講座な中での話ではありませんが、争続は事前に防くことができることが多いとの話を聞いたことがあります。
争続にならないために自分の亡き後の事を考えていかなければならないですね。

争続にならないためにやれること

  • 誰に何を相続させるかを明確にしておく
  • 遺言で決めておく
  • 生前贈与で分けておく
  • エンディングノートの作成
  • 相続に関する事実を伝えておくこと
  • 相続人のことを伝えておく
  • 財産や仕事のことを伝えておく
  • 自分が万が一の時のことを伝えておく

争続にならないためにやっておけることは、そんなに難しいことではないです。
自分の亡き後は「誰かがやってくれるだろう」と思うことだけはしてはいけませんね

老後の「住まい」…大丈夫?

高齢になることによって今まで出来ていたことが出来なくなることは当たり前なのかもしれません。
しかしできることは自分でやっていくことが必要だと私は思います。
多くの高齢者を毎日見ていて思うのですが、高齢になると自分の動きに自信を無くし、あまり動くことがない生活になってしまいます。
また、家族も転んで骨折でもしたら大変だと思い、いたわりの思いが動かない生活をさせていることもあるのです。
動かなくなることは老化を早めてしまいます。だからと言って無理をすることは望ましくないですね。そんなとき、やはり自宅のリフォームが必要になってくるでしょう。
今日の講座はリフォームの基本となる手すりの取付、段差解消のお話でした。

今すぐやらなくてはならないリフォームのキーワードは「安全」

①手すり取付

手すりを取付けるときはなぜ手すりが必要であるのかを考える必要があるのです。例えば手すりを廊下などに取付けるときは右側、左側どちらに取付けるほうが良いのでしょうか?
それはその人の利き手によって違ってくるということです。右利きの人に左につけてもあまり意味がないのですね。

また、階段は上るときより、下るときの方がけがをする人が多いそうです。人は力を抜く動作のときが不安定になるからです。
そんなときには、下るときを考えた場所への手すりが必要になってきます。
当たり前のことのように感じますが、業者によっては基本となる取付しかしないこともあるようです。
リフォームによる詐欺などもよくある話なので業者選びは慎重にやることが必要ですね。

②段差解消の落とし穴

玄関などの段差にはスロープなどで段差をなくすリフォームをすることがありますが、このスロープがけがの原因になるのです。
スロープ自体が悪いのではなく、スロープのあることが見えず転んでしまうことがあるからです。リフォームの基本はやはり安全第一です。そんなときはスロープの前に目印をつけるといった工夫も必要になりますね。

ある程度介護度が高くなってからのリフォーム

自宅で介護するのにはどこまでのリフォームが必要なんでしょうか?その人の身体状態、家族等の生活環境によっても違いはあるとは思いますが、私はあまり高額な費用のかかるリフォームは必要ないのではないかと思います。
なぜなら高額な費用を出してリフォームをして、介護を全部抱えてしまうと介護者の負担が大きくなるからです。
長く介護をしていると介護者はその大きな負担を不満に変えてしまうのです。介護者の肉体的疲労、精神的負担は介護される人に大きな影響があります。あまり使いたくない言葉ですが、虐待もその一つです。そんな介護者の負担を少しでも軽くするために介護保険のサービスの利用も良い方法ではないでしょうか。

介護保険には、訪問入浴、リハビリ、デイサービスなど介護者を助け、また介護される人も安心して介護を受けることができるサービスがあります。
といっても介護保険のサービスを利用するためには、介護申請をして介護認定されなければなりません。それぞれの市町村に相談窓口がありますので、まず相談してみて下さい。

この講座の話にもありましたが、自宅での介護に必要なリフォームは自宅で介護できる限度を予測してリフォームをすることが必要ですね

自宅介護と介護施設のお話

今、国は在宅医療、そして、自宅で看取ることを推進して、長期入院をなるべく減らすことで医療機関の収入を確保できるような保険点数を定めています。
医療費も多くなり財政赤字があるのだから仕方がないといえばそれまでなんですが、そんなに簡単なものではないというのが医療現場にいて感じられます。
それは医療機関から退院するよう言われた行き場のない高齢者が多くいることです。家族が自宅で介護したくても家族も仕事をしなければ生活が成り立ちません。介護休暇制度もありますが、介護休暇を取ることが難しい現状もあるのです。また、核家族化が進んでいることによる老々介護が増えていることもあります。

そんな事情を抱えた家族は介護施設の利用を考えます。しかし介護施設を探そうとしても比較的費用が掛からない特別養護老人ホームなどは入所するのに300人待ちなんてことは当たり前のようです。そこで最近は民間のサービス付高齢者向け住宅などの施設が増えてきているようです。
しかし、費用が高いため、簡単に入所することが出来ないといった方も多いのではないでしょうか?

介護施設にあってほしいこと

介護施設が見つかっても、費用が高いということだけではなく入所できない方がいるのです。
それは高度な医療管理が必要な方です。例えば胃瘻、鼻腔栄養、人工肛門、在宅酸素などを管理しなければならない方です。
多くの施設は医療管理が必要な方を入所させてくれません。それは施設が大変だから入所させないわけではありません。
医療行為を伴う方を入所させるには法律で定められた基準が必要だからです。また、入所している方でも、医療管理が必要になったときは退所させられてしまいます。
私は介護施設を増やすのであれば、こういう医療管理もできる施設が増えることを期待します。

いまどきの葬儀事情

最近の葬儀の費用は以前に比べ減っているようです。
従来は亡くなった方に関係する人だけではなく、家族の方などの関係者が多く参列して葬儀を行うことが多かったようですが、徐々に家族、近親者のみでお別れまでの時間をゆっくり故人と過ごすといった、形に変化しているとのことです。
そこで葬儀のやり方を葬儀屋さんに依頼するとき以外と勘違いしている人が多いというお話を聞きました。

■密葬と家族葬の違いを勘違い
密葬とは、遺骨にしてから本葬をするといった形で葬儀を行うことが多いようです。例えば会社などを経営していて参列者が多いときなど、密葬を家族・近親者のみで行ったあとに本葬で多くの人に参列していただくような場合です。
そして家族葬とは、家族、近親者のみでお通夜から葬儀までを行うことです。
家族葬を希望しているのに「密葬でお願いします。」と依頼してくる人もいるようです。

■葬儀に対する自分の意志表示
そして生前に自分で葬儀に関することを事細かく決めておく人が多くなってきていることも最近の傾向のようです。
例えば棺、お花、祭壇、参列者の名簿などを決めておき、葬儀費用も家族に迷惑が掛からないように見積もりを出してもらい決めておくことなどです。
時代とともに葬儀に関する意識も変わってきているのだなーなんて思ってしまいました。

記事:横山 弘美

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2 Responses to “終活フェアに参加した終活情報のまとめ”

  1. 佐藤 明美 より:

    「終活フェア」情報、とても参考になりました。
    何となく後回しにしてしまう、人生終盤の諸々の事ですが、本当は今のうちにしっかりとしたビジョンを持って準備しておくものなのですね。
    行政書士の業務に直接関わることも関わらないことも含め、人生で起こりそうな様々な場面に的確に対応していくために、有益な情報をどんどん吸収する必要がありますね。
    インターネット以外では情報を得る手段がなかなかない白馬村ですが、私も目一杯アンテナを張って、視野を広げていこうと思います。
    ありがとうございました

    • 横山弘美 より:

      佐藤さん、コメントありがとうございました。
      私の住んでいる三島も情報が多いという所ではありませんが、自分が気になっている事への参加はなるべくしていこうと思っています。そして細く長くやっていきたいと思っています。

      私のブログは多くの人が必要とする情報ではないこともあると思いますが、自分の思いを書き込んでいくことで、何年か先に初心を忘れそうになったときに、自分を振り返ることもできるだろうなーなんて思ってもいます。

      そんな自分勝手なブログになって良いのかな?とも思いますが、不器用な私ですので許してくださいね。

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