士業って何様なの?そんなに偉いの?と言う言葉
士業って良いイメージがないんでしょうか?
先日、私は久しぶりに会うことになった友人とランチに行ってきました。この友人は高校のときの同級生でもう長い付き合いになります。
昔からの友人はやはり気兼ねなく話せるので良いものです。
子どものこと、他の友人のことを話し、話しは盛り上がっていきました。
そして最近の自分達の話しになったとき、私は行政書士として開業しようと思っていることを初めて話しました。
友人は行政書士と聞いた途端、「あまり良いイメージがないんだけど」「資格を取るのは大変なようだから、すごいと思うけど…」と言ったのです。
士業への怒り
私はその友人からきつい一言を聞くことになったのです。
友人「高飛車な士業は嫌い。士業って何様なの?そんなに偉いの?」友人はよほど気分が悪いことがあったようです。
私は友人に「何故?何があったの?」と聞いてみました。
友人は、ある士業の方に以前依頼しようと思ったことがあったそうです。その時の士業の方の対応に不満と怒りがあり、そのことを思い出して良いイメージがないと言ったのでした。
話しを聞いてみると以下のような関係があっての話しだったようです。
- 友人A(私の友人)
- 行政書士B(Aの友人)
- 司法書士C(Bとの連携者)
まずこの話しは、最初から行政書士と司法書士の方が一緒にやっていくことになっていたようで、相談からこの2人の方としたそうです。
その時は話しは上手くまとまり、行政書士の方の仕事が終わり、必要書類等も揃ったうえで、次に司法書士の方へお願いする段階になったときの話しから始まります。
友人の怒りの原因の会話です。
友人A「見積もりをお願いしたいのですが、大体いくら位でやっていただけるのですか?」
司法書士C「そんなのやってみなければわからないから今すぐには出せないよ」
友人A「でも、必要書類も揃っているので、例えば10万円位、とか20万円位とかおおまかでいいんですがわからないのですか?」
司法書士C「そんなこと言われても今は無理だし、あなたは私にお願いしに来ているんでしょ」「もう少し依頼するときの態度を改めた方が良いですよ」
そんな会話があったようです。
私の友人はとても社交的で愛想も良く、言葉を選んで誰とでも上手く話せる人です。だから態度を改めた方が良いなんて言われるようなことはしていないと思いますし、そもそも、見積もりを出してほしいと言っているだけなのに、そんな話しになることさえ理解できません。
私も随分昔になりますが、士業の方が偉そうにしているということは聞いたことがあったのですが、今私の周りにいる士業の先生にはそんな人はいません。耳を疑ってしまいました。
怒りながらの助言
そして友人は私に対して「士業なんて言ったってサービス業でしょ。それを偉そうに自分でなければできないようなこと言って、威張っていないでほしい。」
「これから開業するつもりなら、先生、先生なんて言われても自惚れないで今までのようにやっていってね。よく覚えておくこと!」と言いました。
ありがたい助言ではあったのですが、私にはそんなに偉そうに言うことなど想像もできませんし、先生と呼ばれたいとも思っていません。
紹介者との関係と悪印象の結果
私は友人が士業に対して気分が良くないことはわかったのですが、その後どうなったのか気になり聞いてみました。
結果としてはその司法書士の方との話しは無くなったということでしたが、友人にはそのことによって失ったものがあると言いました。
何を失ったのかというと友人関係だということです。自分の友人である行政書士の方との関係が良くなくなってしまったということです。
話しがうまくまとまれば良かったのですが、結果が悪い方になってしまった場合、その後の関係にも影響します。
その後にお願いした司法書士の方はすぐ見積もりも出してくれたとのことです。そして仕事も早く、とても感じが良く、低姿勢だったということなのですが、悪いイメージの方が記憶に残ってしまうというのが人間なんでしょう。少し残念に感じました。
本音で言い合える関係
友人は言いたいことを言って、気持ちが落ち着いたようです。私は言いたいことを言い合える関係は上辺だけの付き合いでないからこそだと思っています。だからこんな風にはっきり言ってくれる友人の存在は大切にしていきたいと思っています。
士業に良いイメージがないと言っていた友人でしたが、その後の話しでは私を応援すると言って、「同窓会も近いうちにやった方が良いね」とか「親戚、知人にも話すから、名刺だけでなく、事務所案内、業務内容がわかるものを用意して」と言ってくれました。
そう言ってくれる友人に感謝し、その好意を裏切らないようにしていかなければいけないと強く思っています。
そして、連携してやっていく場合、連携する人の人柄も重要になってくることも併せて肝に銘じておきたいと思いました。
記事:横山 弘美
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ミエミエの作り話を書かないでくださいな。
疑うの勝手ですが、事実です。
私の場合,
「弁護士や司法書士でも、仕事がないのに行政書士で食っていけるんか、やめとき」との友人の意見でした。(関西なので関西弁です。)失礼しました。 どんな仕事でも個人次第でしょう。欲張らず、諦めず、依頼者の身になって、をモットーにしてゆきたいなと思います。
そうですよね。どんな仕事でも結局自分次第!
どんな道を選んでも良いことも悪いこともあるでしょうね。
私は開業に向けて一進一退って感じですが、焦らずやっていこうという思いは変わりません。
igaguri さん言う、「欲張らず、諦めず、依頼者の身になって」私も同じ気持ちです。
同じ道を、同じ考えで、進んでいこうと思っている同志がいることで頑張ってやっていこうと思う気持ちが強くなります。
ありがとうございました。
弘美さん、おはようございます。
すごく考えさせられました。
私も、行政書士として開業してから半年あまりで、やたら、「先生、先生」と呼ばれるようになりましたが、なにか違和感を感じています。
行政書士といっても、先生もなにも、そう呼んでいただく理由もないですし・・・
とにかく、初心を忘れるべからずですね。
弘美さんの記事に感謝です。
弘美さんも私も、ご依頼人様に「頼んでよかった」と思っていただける行政書士になっていきましょうね(^^)/
沙樹さん、私は今の職場では「ねえねえ、ちょっと」なんて言われることも結構多いんです。
でも、その言葉は親しみやすさからくるものではないかと思っています。
先生と言う言葉を否定しているのではないのですが、私はずっとそのままで良いな~と思っています。
初心を忘れないでいること、本当に大切なことですよね。
コメントありがとうございました。